光州事件記念式典で「握手スルー」、韓国与野党の攻防が過熱

韓国与党「5・18をおとしめる議員発言への懲戒をまとめられなかったことへの追及」

野党「与党は大統領府の手先なのか」

 韓国の保守系最大野党「自由韓国党」の黄教安(ファン・ギョアン)代表は20日、全羅北道で現場最高委員会議を開き、「韓国の第1四半期の経済成長率は経済協力開発機構(OECD)最下位を記録したのに、これが『成功した経済』なのか」と批判した。

 黄代表はこの日、全羅北道金堤市にある韓国農漁村公社の「セマングム33センター」で開かれた党会議で「文在寅(ムン・ジェイン)政権には、政策を点検して改める考えはなく、根拠のないうそで国民をだますことばかり思い巡らせている」として、このように語った。また文大統領が先週、国家財政戦略会議で全国的な財政拡大を要求したことについては「ネロナムブル(自分がやったらロマンス、他人がやったら不倫)、現実忘却の決定版」と批判した。

 また黄代表は、全羅北道地域の状況についても「全北経済は最悪の崩壊直前の状況。GM群山工場閉鎖、現代重工業稼働停止など、現実的な問題から解決していくべき」と語った。

 さらに「セマングム干拓地に、大統領の一言でいきなり太陽光が入るというので心配。6兆ウォン(約5500億円)に達する事業費の調達、経済性に疑問が提起されており、パネルがむしろ環境を破壊しかねないという、答えが出ない状況」と語った。

 一方、与野党は、5・18光州民主化運動記念式典で金正叔(キム・ジョンスク)大統領夫人が黄代表と握手せずに通り過ぎたことを巡っても、攻防を繰り広げた。与党「共に民主党」の薛勲(ソル・フン)議員はラジオの番組で「黄代表が(一部の同党議員による5・18をおとしめる発言への懲戒を)きちんとまとめられなかったことに対する、一種の追及だったのではないか」と発言した。同じく与党の洪翼杓(ホン・イクピョ)首席スポークスマンは「握手しに光州へ行ったのか。本当にばかげている」と発言した。自由韓国党の李晩熙(イ・マンヒ)院内スポークスマンは「公党の首席スポークスマンが、大統領府の手先であることを証明するかのように、令夫人の代弁をしている」と指摘した。

イ・スルビ記者
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