北朝鮮のアフリカ豚コレラ発生 韓国政府が協力の意向伝達

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で致死率が非常に高い家畜伝染病「アフリカ豚コレラ」が発生したことを受け、韓国政府は31日、北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所を通じて拡散防止のために協力する意向を伝えた。

 韓国統一部によると、北朝鮮側は内部で検討した後、立場を伝えるとの反応を示したという。

 同部は「北でのアフリカ豚コレラ拡散防止とわが地域への流入遮断のためには南北協力が重要であるため、北側と協議を続け、具体的な協力策を用意していく計画」と強調した。

 北朝鮮は30日、国際獣疫事務局(OIE)に対し、アフリカ豚コレラが発生したことを報告。統一部はこれを受け、近日中に南北共同連絡事務所を通じて北朝鮮との協議に着手するとの立場を明らかにしていた。

 2月末にベトナム・ハノイで米朝首脳会談が開催されて以降、韓国政府は北朝鮮に対し、アフリカ豚コレラに関連した防疫で協力する意思を数回にわたり伝えたが、北朝鮮側は特別な反応を示さなかったという。

 今回は北朝鮮が国際機関にアフリカ豚コレラの発生を報告しただけに、どのような反応を示すのか注目される。

 韓国政府が北朝鮮側に対し、具体的な協力策について伝えたのかは明らかにされていないが、防疫のための薬品の支援などが可能とみられる。

 韓国政府は2007年3月、北朝鮮で家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)が発生した際に薬品や設備など26億ウォン(現在のレートで約2億2700万円)分を支援したことがある。当時は韓国側の技術支援団が北朝鮮を訪問して防疫状況を点検した。

 アフリカ豚コレラに対する南北での共同対応は韓国への流入防止のためにも必要であり、北朝鮮も緊急の対応が必要とみなす分野。2回目の米朝首脳会談が物別れに終わってから、南北関係が停滞した状況にある中、北朝鮮が今回の提案に応じれば協力を再開するきっかけになり得る。

 ただ北朝鮮は14年に口蹄疫の拡散防止などについて韓国側が支援の意思を伝えた際に反応を示さなかった前例もある。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース