学校のシンボル「カイヅカイブキ」は親日残滓、一斉伐採の危機 /済州

 光州広域市の光州第一高校は先日から校歌を見直す作業を始めている。今年に入って光州広域市と光州教育庁が「校歌を作曲した李興烈(イ・フンリョル)氏(1909-80)は親日派」との理由で校歌の見直しを勧告したからだ。李興烈氏は童謡「島の家の赤ちゃん」や軍歌「チンチャ・サナイ(真の男)」などの作品を残した20世紀を代表する作曲家だが、日帝末期に軍国歌謡を演奏、伴奏、指揮したとの理由で民族問題研究所が発行した「親日人名辞典」にその名が掲載された。

 卒業生などからは「人間には誰しも功過があるものだが、親日人名辞典に掲載されたという理由だけで長い間歌われてきた校歌をなくしてもよいのか」など反発の声も上がっている。しかし学校側は生徒や教職員、同窓会などから意見を聞いた上で、校歌の見直しを正式に決めた。

 民族問題研究所光州支部はここからさらに踏み込み「校歌だけでなく、親日派の記念碑なども撤去せよ」と要求している。光州第一高校の校庭には日帝時代の企業経営者だった池正宣(チ・ジョンソン)氏が奨学金を拠出したことに感謝する記念碑があるが、これを撤去するよう同研究所は要求しているのだ。民族問題研究所光州支部長は先月フェイスブックに「ああ悲しいかな、李興烈が作曲した校歌だけでなく、親日反民族行為者の記念碑が半世紀以上も校庭にあったとは」と書き込んだ。その後、複数の関係者が学校側に直接間接の形で碑の撤去を要求し、学校側も対応に苦慮している。光州第一高校は碑を撤去する代わりに、その人物の功績と過ちを同時に説明する掲示物を設置することなどを検討している。

キム・ヨンジュ記者
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