南北首脳会談の月内開催、文大統領は楽観・大統領府は悲観

大統領府幹部が10日に「今月中には難しい」

それから3時間後に文大統領「近く再開」

 今なお行き詰まり状態にある南北関係を巡って韓国政府は「ワンポイント南北首脳会談構想」に何度も言及している。今月末に米国のトランプ大統領の来韓が予定されているが、その前に南北首脳会談を実現させ、これによって米朝対話に向けたモメンタム(勢い)を生み出したい考えのようだ。しかし大統領府では南北首脳会談の見通しについて見方が食い違う発言が相次いでいる。また北朝鮮も韓国政府の構想に対して反応は冷たい。さらに「文在寅(ムン・ジェイン)政権の対北朝鮮政策は首脳会談一辺倒」という懸念も韓国国内で出始めている。

 今月中に南北首脳会談が実現する可能性について、韓国大統領府の見通しは一貫していない。文大統領は10日(現地時間)に訪問先のフィンランドで「南北間と米朝間の対話が実現しつつあるので、近く南北対話と米朝対話が再開されると信じている」と述べた。同じ日の午後に大統領府のある幹部が「時期や期間の問題を考えると、現実問題として今月末に南北首脳会談が開催されるとは考えにくい」とコメントしてからわずか3時間30分後、文大統領はこれと正反対の見通しを示したのだ。

 今月7日にも同じような出来事が起こった。今月末の韓米首脳会談の前に南北首脳会談が開催される可能性について、別のある大統領府幹部が記者団に対し「私見」と断った上で「慎重に楽観的」「良い結果が出るだろう」との見方を示した。するとそれからわずか4時間後、大統領府の尹道漢(ユン・ドハン)国民疎通首席秘書官は記者団にメールを送り「慎重に肯定的」という言葉について「全般的な状況についての総論的な見方」と説明した。かつて国家情報院で第1次長を務めた南柱洪(ナム・ジュホン)氏は「大統領府が南北首脳会談を最優先課題として考えているという意味だろう」との見方を示した上で「大統領府内部でさえ南北首脳会談が実現する可能性について食い違った見方が出ているが、これは北朝鮮との水面下でのやりとりはあるにはあるが、これといった進展が見られないというシグナルではないか」とコメントした。

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