米朝首脳会談から1年、いまだに南北首脳会談を突破口と見なす韓国政府

韓国が北朝鮮との核交渉に「漸進的核軍縮」を適用する場合、米国との摩擦は不可避

 シンガポールで「6・12米朝首脳会談」が開かれてから1年になるが、北朝鮮の非核化問題は解決の糸口も見いだせず、韓米間の解決すべき懸案は次第に増えている。韓国政府は依然として南北首脳会談など北朝鮮との対話再開を突破口として認識している。逆に米国は、対話の扉は開けておきつつも「FFVD(最終的かつ完全に検証された非核化)前に北朝鮮制裁を緩和することはない」という原則を固く守っている。米国の関心はむしろ、北朝鮮から米中対立など同盟の問題へと移りつつある。だが韓国政府は、「反ファーウェイ戦線への賛同」や「韓日対立の解消」といった問題で明確な立場を決めていない。韓米の関心事と認識の差は小さくないのだ。

 米国務省は、非核化なしに北朝鮮制裁の解除はない、という点をはっきりと語った。オルタガス報道官は10日(現地時間)、「米国はこれ(非核化)を熱望している。経済制裁が維持される状況において、北朝鮮との交渉は開かれている」と語った。また、ホワイトハウスのジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日(現地時間)、「第3次米朝首脳会談は完全に可能で、鍵は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が握っている」と語った。

 シンガポール首脳会談で米朝は「韓半島(朝鮮半島)の完全な非核化」を約束したが、まだ「非核化」の定義すらきちんと下せていない状態だ。高麗大学の金聖翰(キム・ソンハン)国際大学院長は「韓国政府は当初から、北朝鮮に無条件の非核化の意思があるかのように誇張する傾向がある。北朝鮮は対話を進めつつも、核・ミサイルの高度化作業を進めてきた」と語った。

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