米朝首脳会談から1年、いまだに南北首脳会談を突破口と見なす韓国政府

 米中対立で非核化交渉の場そのものが揺らぎかねない、という懸念も浮上している。これまで北朝鮮非核化問題を巡り、ある程度国際社会と歩調を合わせてきた中国が、背を向けてしまいかねないという。韓東大学の朴元坤(パク・ウォンゴン)教授は「米中対立で進展がない場合、中国は制裁の“裏口”を開けてやり、北朝鮮の肩を持つ可能性がある。米国も、北朝鮮問題を『てこ』にして韓国に『はっきり米国の側に立て』と要求するだろう」と語った。

 だが韓国政府には依然として、南北首脳会談で全ての問題を解決したいという考えが強い。文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補佐(統一・外交・安全保障)が11日に「6月のチャンスを逃したら状況はかなり難しいことになりかねない」と、トランプ大統領の訪韓前に南北首脳が会うべきだと語ったのも、こうした流れを反映している。今年2月末のハノイ米朝首脳会談失敗後から唱えられてきた「南北首脳会談先行、米朝首脳会談後続」論を、いまだに突破口と見なしているのだ。だが北朝鮮は、対話の要請に反応を示していない。

 外交部の元関係者は「北朝鮮に求愛の姿勢を見せるのは、自ら交渉力を落とす行為」と語った。ハーバード大学ケネディ・スクールのジョン・パク研究員は「チャンスを再び生かそうと思うのなら、(首脳の対話より)細かな実務交渉をすべき」と語った。

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