【社説】文大統領は北に「核廃棄の意志を示せ」と訴え続けよ

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領はスウェーデン議会での演説で「北朝鮮は完全な核廃棄と平和体制構築の意志を国際社会に実質的な形で示すべきだ」と訴えた。その上で文大統領は「北朝鮮が本当に努力すれば、国際社会は直ちにこれに応えるだろう」「制裁の解除はもちろん、北朝鮮の安全も国際的に保障されるはずだ」などとも述べた。文大統領はこれまでとは違って北朝鮮に「完全な核廃棄」を促し、「非核化した上での制裁解除」という方針を明確にした。

 仮に北朝鮮による核の詐欺に国際社会がだまされそうになっても、大韓民国の大統領だけは北朝鮮に「真の非核化」を求め、警戒を続けるべきだ。ところが文大統領はこの至極当然の言葉を口にしたことがない。それどころが逆に北朝鮮の側に立ち「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は非核化の意志を持っている」と国際社会に強く訴えてきた。たとえば昨年の国連総会で文大統領は、北朝鮮がくず鉄同然の寧辺核施設廃棄を1つのカードとして持ち出したことを受け「北朝鮮は非核化に向けた誠意を示したので、国際社会はこれに応えるべきだ」などと堂々と語った。言うまでもなく「制裁の解除」を国際社会に呼びかけたのだ。今年4月に金正恩氏が非核化について「わずかばかりの譲歩や妥協もしない」と明言した翌日には「金正恩氏が韓半島(朝鮮半島)非核化と平和構築に対する確固たる意志を示した」などと理解できない見解を示した。そのため文大統領は「金正恩氏の首席報道官」などと外信から皮肉られたのだ。

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