「金日成親子の肖像画割る映像、スペインの北朝鮮大使館襲撃時に撮影」

「金日成親子の肖像画割る映像、スペインの北朝鮮大使館襲撃時に撮影」

 北朝鮮臨時政府を自任する「自由朝鮮」が今年3月20日にホームページに掲載した北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記の肖像画を割る動画は、自由朝鮮のメンバーたちが今年2月末、スペインのマドリードにある北朝鮮大使館に侵入した時に撮影したものだと主張する人物が現れた。

 今年2月22日、駐スペイン北朝鮮大使館襲撃事件を敢行した「自由朝鮮」のメンバーを自称する匿名希望の脱北者は14日(現地時間)、米フォックス・ニュースに「我々はほかの人の自由を支援するため多大なリスクを負った。なぜ米国とスペインは我々を罰するのか」という題の寄稿文で、自身が大使館内に掲げられていた金日成主席・金正日総書記の肖像画の額縁を割ったと主張した。この脱北者は「(北朝鮮大使館に入ったところ)国民を貧困と抑圧と飢餓に追いやった指導者たちの顔が壁にかかっていた。自分たちだけぜいたくの限りを尽くして太り、世界を核兵器で脅し、我々を動物扱いした者たちだ」と語った。そして、これらの肖像画を「あらゆる動きや考え、魂まで監視するもの」と表現した。

 この脱北者はさらに、「私はいすに上がって肖像画の額縁を床にたたきつけた。死んだ者や生きている者など数多くの人々に代わって、邪悪な不義に立ち向かっているように感じた」と話した。彼は自分が額縁を割る動画が「平壌の高級ホテルで事前検閲に引っかかる前に英BBC放送を通じて放送されたという話を聞いた」とも語った。

 自由朝鮮は今年3月20日、ホームページに「祖国の地で」というタイトルで「金日成・金正日・金正恩(キム・ジョンウン=朝鮮労働党委員長)の神格化を打倒する。祖国のために我々は立ち上がる」としてこの動画を掲載し、全世界のメディアがこれを報道した。

 この匿名の脱北者は、北朝鮮大使館襲撃事件について「(大使館)内部のある人から亡命要請を受けて入った。なぜすぐに脱北が起こらなかったのか分からない」と言った。

ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員
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