サッカー:全員守備の末に浦和に完敗、サポーター泣かせた「蔚山の惨事」

■金度勲監督の辞任論も

 蔚山現代公式ホームページには、同チームと金度勲監督を糾弾する書き込みが相次いだ。キム・ヤンソプ氏は「リーグ戦を先送りして準備したのが10 back(フィールド・プレーヤー全員守備)。相手のミスをひたすら待つ作戦なのか」と問いかけた。ソーシャル・メディア上でも「雨の日にわざわざ来たのに、守るばかりで3ゴール食らうところを見せられた」「今日は生中継がなくてラッキーとしか言いようがない」という非難が相次いだ。

 特にひどく消極的で大惨事のきっかけを作った金度勲監督に対しては「辞任論」まで出るほど批判が激しい。蔚山現代は昨年のACL第1戦で水原サムスンに1-0で勝ったが、第2戦は0-3で敗れて脱落した。昨年のFAカップ決勝第2戦でも大邱FCに0-3で負け、合計1-5で準優勝した。金度勲監督は26日の試合後、「私の責任が大きい」と述べたが、昨年も同じことを言っていた。

■2年前も全滅したKリーグ・チーム

 全北現代も同日、中国の上海上港にPK戦で負け、Kリーグ所属チームは2017年に続いて2年ぶりに1チームもベスト8入りできなかった。中国と日本のチームは巨額の資本を前面に押し出して毎年戦力を強化している。Kリーグのチームは「金額」ではかなわないため、「別の対策を立てなければアジア・トップの座からますます遠ざかるばかりだ」との声もある。総合編成チャンネルJTBCサッカー解説者のパク・チャンハ氏は「試合を思い通りに導く組織力とトップクラスの外国人選手、この2つのうち1つだけでは優勝は難しいのに、今シーズンのKリーグのチームはどちらも持っていないケースが多かった。アジア・トップの座から脱落したことを認め、中身からしっかりしなければならない」と分析した。

キム・サンユン記者
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