目標を立てたら批判や苦言を意に介さない「文在寅スタイル」

 今回の米朝会談と関連して、野党「正しい未来党」の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表は1日、「韓国領内で行われた会談で、韓国大統領は役割も存在もなかった」と指摘した。自らバイプレーヤーと任じてはいたが、かつての「通米対南」の再現だという懸念もあった。これに対し、タク・ヒョンミン元大統領府行政官は「自分の自尊心や名誉より国家的価値と利益のため骨折る姿…気の毒で、申し訳ない」とコメントした。

 北朝鮮は最近「差し出がましい仲裁者のふりはやめろ」「寝言じみたたわごと」「背信行為」と相次いで文大統領を批判した。だが文大統領は「時期や場所にこだわらない」と、南北首脳会談を要求し続けた。

 目標を立てたら批判や苦言にも揺るがないのは、国内問題でも同様だ。文大統領は、企業・自営業者・専門家が変更を要求し続けている所得主導成長や脱原発政策、野党との協治についても「補完はあっても修正はない」という立場を曲げていない。文大統領は、先月の主要20カ国・地域(G20)首脳会議でも所得主導成長を国際的にアピールした。2016年の総選挙では、党内の強い反発にもかかわらず金鍾仁(キム・ジョンイン)元議員を三顧の礼で非常対策委員長に迎え入れた。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者
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