輸出優遇除外:戦略物資流出報道に韓国政府が弁明「日本製はない」「韓国製または中国製」

 FNNが入手したという資料は、保守系野党「ウリ共和党」=旧:大韓愛国党=の趙源震(チョ・ウォンジン)議員が今年5月に産業通商資源部から提出を受けた「戦略物資無許可輸出摘発現況」であると思われる。本紙も当時、同議員から資料の提供を受け、戦略物資の不正輸出が2018年以降、急激に増加し、金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺時に使用された神経ガスVXの原料がマレーシアに持ち出された」となどの内容を報道した。ただし、当時は日本が経済報復措置をとる2カ月前だったため、2件のフッ化水素不正輸出があったという事実は取り上げなかった。

 産業通商資源部の資料を再検討した結果、フッ化水素は2017年12月27日にベトナムに、今年1月3日にアラブ首長国連邦(UAE)に不正輸出された。また、別の毒性物質であるシアン化ナトリウムは2017年12月にインドネシアに輸出された。シアン化ナトリウムはVXガスの原料であり、フッ化水素はVXの製造過程で精製用に使用される。2017年10月にマレーシアなどに輸出されたジイソプロピルアミンもVXの製造物質だ。

 フッ化水素のほかにも、ミサイル弾頭加工・ウラン濃縮など軍事用に転用可能な戦略物資も不正輸出されたことが分かった。2015年9月にシリアに生物・化学兵器の製造に関連する材料が、2017年6月にも核兵器加工用機械(マシニングセンタ)がベトナムにそれぞれ不正輸出された。

 安保関連の専門家らは「韓国政府は何の問題もないかのような態度を取っていたが、関連資料が後になって公表され、対処に困っている面もある」と指摘した。峨山政策研究院安保統一センターの申範澈(シン・ボムチョル)所長は「韓国政府が北朝鮮を過度に意識するあまり、最初から『何の問題もない』とコメントして方向性の設定を誤った」と語った。

金慶和(キム・ギョンファ)記者
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