第二の武寧王陵発見か=国立扶余文化財研究所

第二の武寧王陵発見か=国立扶余文化財研究所

国立扶余文化財研究所が調査

「宋山里には47基の古墳がさらにある」

「第二の武寧王陵」発見も

 百済武寧王陵がある忠清南道公州市宋山里古墳群(史跡第13号)一帯で新たに47基の古墳が存在する可能性が浮上している。国立扶余文化財研究所が17日に発表した。同研究所が百済の熊津都邑期(475-538)における王室の墓とされる宋山里古墳群で考古学地表調査と地下探査を行ったところ、これらの痕跡が確認されたという。とりわけ調査過程において「中方」という文字が刻まれた壁の石も発見され注目を集めている。イ・ソンジュン学芸研究官は「発見された場所が武寧王陵から南に80メートルほどで、また武寧王陵の壁の石のうち、窓の形に装飾された8点と壁石の大きさ、文字の位置などがよく似ている」とした上で「同じような形態の墓が別に残っている可能性も考えられる」と説明した。

 宋山里古墳群は百済が熊津(公州)に都を置いていた5世紀末-6世紀前半における王室の墓が集まっている地域だ。1971年に排水路工事中に発見され百済王室の遺物が大量に出てきた武寧王陵で、有名になった。日帝強占期の1927-33年に考古学者の軽部慈恩氏と朝鮮総督府博物館が発掘調査を行い、合計29基の墓が存在すると報告した。国立扶余文化財研究所は「新たに発見された47基が日帝時代に報告された29基とどれだけ重複しているかはまだ分からない」とする一方「古墳の存在が推定されることから、本格的な調査を開始したい」と述べた。

許允僖(ホ・ユンヒ)記者
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