日本から1.7トンの鯨肉を密輸入した犯罪グループに執行猶予

日本から1.7トンの鯨肉を密輸入した犯罪グループに執行猶予

 国際的な絶滅危惧種に指定されている鯨の肉1700キログラムをサメの肉と偽って密輸し、韓国国内で売却してきた犯罪グループに執行猶予付きの判決が言い渡された。グループが密輸した鯨肉の総額は時価で1億3500万ウォン(現在のレートで約1200万円、以下同じ)に達していた。

 釜山地裁は19日、野生動物の保護および管理に関する法律や関税法などに違反した容疑で起訴された男(54)に対し、懲役1年6カ月、執行猶予3年を言い渡した。男には保護監察命令も同時に下された。50歳と39歳の共犯の二人にはいずれも懲役10カ月、執行猶予2年が言い渡された。

 裁判長は、彼らが密輸した鯨肉の韓国国内における卸売価格に相当する1億100万ウォン(約890万円)-1億3500万ウォンを追徴し、保管中の鯨肉494.8キログラムを没収した。

 判決内容によると、このグループは2017-18年に日本のある鯨肉専門店で北欧産の鯨肉7キロを61万ウォン(約5万4000円)で購入し、サメ肉と偽って航空便で密輸入した。直後に航空機で帰国し、日本で購入した鯨肉40キログラムの密輸も行った。

 彼らはこれと同じ手口で合計208回にわたり時価1億3500万ウォン以上相当の鯨肉1700キログラムを密輸入した。うち654.4キロは釜山市内のすし店や鯨肉専門食堂などに時価相当の9514万ウォン(約836万円)で売れたという。彼らは1キロ当たり8万ウォン(約7000円)で購入した鯨肉を13万-14万ウォン(約1万1000-1万2000円)で売ってきたようだ。

 国際的に絶滅危惧種とされている鯨の肉は、輸出や輸入を行う際には必ず税関に届けなればならない。環境部(省に相当)長官の許可も必要だ。

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