北の核に対応する斬首部隊、予算執行は5%のみ

 KMPRと関連があるC130H輸送機性能改良事業も、112億2100万ウォン(約9億8730万円)のうち1億4400万ウォンしか執行しなかった。国防部は、2018年国防予算編成結果を説明する際に浮き彫りにされたチヌーク・ヘリ(CH/HH47D)性能改良事業関連予算も、31億6400万ウォン(約2億7840万円)のうち3200万ウォン(約280万円)しか使わなかった。総予算の1%しか執行しなかったのだ。韓国軍関係者は「KMPRは旧3軸体系の概念の中でも、敵の指導部を打撃するなど、積極的防御の概念」だとして「政権の現在の基調とは合わない事業概念だと考えられる」と語った。

 国防部は、最近国防中期計画の代表事例として宣伝した「停電弾」事業についても、予算を全く執行していないことが判明した。国防部は、2020-24中期計画を発表した際、2020年代末に停電弾を開発・配備したいと発表した。だが配分された研究・開発予算5億ウォン(約4400万円)を一文たりとも使っていないことが判明した。白議員は「国防部は最近、北朝鮮が相次いで挑発を行うや、まるで機敏に対応しているかのように主張してきた。だが肝心の、定められた予算もきちんと執行していないのを見れば、北朝鮮の核・ミサイルに対応する意思があるのかどうか疑念を抱く」と語った。

梁昇植(ヤン・スンシク)記者
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