安保理「北、仮想通貨ハッキングなど制裁回避技術を高度化」

対北朝鮮制裁委員会が中間報告書で明らかに

 仮想通貨をねらったサイバー攻撃やハッキング技術の強化、海上で積み荷を船から別の船に移す「瀬取り」手口の多様化など、北朝鮮は国連安保理制裁を回避する手段を高度化していることがわかった。

 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会が5日(現地時間)に公表した中間報告書によると、北朝鮮はサイバー攻撃によって他人のパソコンにウイルスを感染させ、そのパソコンの中にある「モネロ」と呼ばれる仮想通貨を探し出し、これを奪う手口で外貨稼ぎを行っているという。他人のパソコンを使って奪った仮想通貨は、平壌の金日成(キム・イルソン)総合大学にあるサーバーに送られていた。

 制裁委員会は「モネロは匿名性が高い仮想通貨だが、(これをねらいをつけたことから)北朝鮮のウイルスを使う能力はさらに精巧になっている」「今後追加の制裁が行われれば、銀行はもちろん、仮想通貨取引所といった非銀行圏も含まねばならない」などと指摘した。これについて米国家安全保障局(NSA)は北朝鮮などによるサイバー攻撃に対応するため、10月1日に専門の部署を立ち上げる予定だ。

ニューヨーク=呉允熙(オ・ユンヒ)特派員
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい