LGディスプレー、フッ化水素を100%国産化へ

 LGディスプレーが日本に依存してきたフッ化水素を国産に100%切り替える方針を固めたことが8日までに分かった。現在は日本製と国産のフッ化水素を混用しているが、早ければ1-2カ月以内に日本製を全て国産に切り替える方針だ。

 LGディスプレーによると、日本が2カ月前に輸出規制を強化したことを受け、国産フッ化水素を生産工程に投入して検証を行い、問題がないという結果を得た。今月からは一部の生産工程で国産品の使用を開始した。同社は「国産品は生産工程の検証を通過した状態なので、現在は国産品の出荷量がカギだ」とし、「十分な量が確保できれば、できるだけ早期にフッ化水素の100%国産化を進めることが内部目標だ」と説明した。

 LGディスプレーが有機発光ダイオード(OLED)パネルの製造工程に投入したフッ化水素は半導体用製造工程に使われる物よりも純度が低い。ナノメートル(10億分の1メートル)単位の微細な工程を処理しなければならない半導体とは異なり、ディスプレーパネルは微細工程の水準が高くはないため、純度が低い製品でもエッチングや洗浄などの処理を行うことができる。

 一方、サムスン電子、SKハイニックスなど半導体メーカーも高純度フッ化水素の国産品使用に積極的に取り組んでいる状況だ。サムスン電子は今月初め、一部工程に日本製の代わりに国産フッ化水素を投入しており、SKハイニックスも国産品を生産工程に投入してテストを実施している。

カン・ドンチョル記者
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