日本はなぜラグビーW杯に熱狂するのか

 大会組織委員会によると、ラグビー・ワールドカップによる経済効果は4372億円で、特にビール販売に大きく影響している。ラグビー観戦に伴うビール消費量の増加に備え、キリンビールは横浜工場の生産量を今月は昨年に比べて3.4倍、来月は2.6倍に増やす計画だ。今回のラグビー・ワールドカップでは海外から50-60万人の観光客が訪れるとも予想され、「観光・日本」を世界に知らせる上でも大きなプラスになりそうだ。

 日本はラグビー・ワールドカップを2011年の東日本巨大地震が発生した東北地方復興のきっかけとしても活用する計画で、地震で大きな被害が出た岩手県の「復興スタジアム」と名付けられた競技場でも試合が行われる。またサモア代表のキャンプ地は事故が発生した福島原発からわずか50キロしか離れていないが、このキャンプ地選定にも日本は大きく関与した。

 ラグビー・ワールドカップに合わせて出場国の首脳たちも相次いで日本を訪れている。ラグビー強国ニュージーランドのジャシンダ・アーデーン首相は19日に東京で安倍首相と首脳会談を行った。アーデーン首相は20日の開幕式に出席し、21日に行われるニュージーランドと南アフリカ共和国との試合を観戦する。フィジーやサモアの首相も大会中に日本を訪問する予定だ。

 英国からはイングランドやスコットランドなどが上位に進出した場合、日本の徳仁日王の即位式に出席するチャールズ皇太子の日程が多少変わる可能性もあるという。読売新聞などによると、安倍首相も今回のラグビー・ワールドカップを積極的に活用する「ラグビー外交」に力を入れる考えのようだ。

東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員
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