気象庁の主要業務なのに…職員の57%「予報担当はイヤ」

職員「肉体的・精神的ストレス大」

労働界関係者「『昼昼夜夜休休休のシフトつらい』という言葉、理解できない」

 韓国気象庁職員の半数以上が天気予報業務を嫌がっていることが調査で分かった。職員たちは過度な業務量をその理由に挙げているが、気象庁の周辺では「本業を避けるというのか」などの声が上がっている。気象庁が6日、国会環境労働委員会の李貞味(イ・ジョンミ)議員=正義党=に提出した「予報官補職管理体系導入のための設問調査」によると、予報現業勤務を希望していない職員が195人で、全職員342人の57 %に達したという。職員たちは設問調査で、予報現業勤務が「肉体的ストレスが強い」(94%)、「精神的ストレスの強度が高い」(87%)と答えた。

 現在、気象庁予報局では、1チーム7人、計4チームが12時間交代で勤務している。1週間の勤務体制を見ると、午前8時から午後8時まで勤務する「日勤」と午後8時から翌日午前8時まで勤務する「夜勤」が二日ずつ連続し、その後は非番の日と休務日が三日間続く。気象庁関係者は「昼と夜が入れ替わって身体的な疲労度が高く、休息が不十分だ。自分が出した予報を分析するため、非番の日も追加作業することが多い」と話す。

 勤務形態以外にも、予報が外れた場合に非難を浴びるといった精神的なストレスが大きいことも予報官がつらさを感じる理由だ。気象庁関係者は「予報の正確さは予報官の力量によって多く左右されるが、自分が出した予報を振り返る時間も足りないのが現実だ」と語った。

 だが、気象庁の周辺からは「理解に苦しむ」という声が寄せられている。ある労働界関係者は「民間企業では3チームで2交代勤務をしているケースも多い」と言った。また、「一般的な気象状況では、スーパーコンピューターが多くの役割を担ってくれるので、週48時間勤務でなぜ『業務が多すぎる』と言うのか理解できない。予報分析を専門とする国立気象科学院もあるし、気象庁内部に予報分析チームもあるのに、(分析のために)追加勤務をするというのも変だ」という気象学者もいる。

キム・ヒョイン記者
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