脱原発以降、韓国の温室ガス排出量年1700万トン増

 韓国環境部は今月7日、2017年の国家温室ガス排出量が7億914万トンだったと発表した。16年の排出量(6億9257トン)に比べ、2.4%(1657万トン)増加した。前年比の増加量は16年の242トンから1年で7倍近く増え、韓国政府が14年に発表した「国家温室ガス削減2020」の目標値である6億1430万トンを9484トン上回った。政府の温室ガス削減政策は失敗したとの指摘が聞かれる。

 環境部によると、主に電気・熱生産分野、鉄鋼分野などで温室ガス排出量が前年比で増加したという。電気・熱生産分野では860万トン(3.5%)、鉄鋼産業では610万トン(6.5%)が増加。フッ素系温室ガス(エアコンなどに使用される冷媒ガス)は310万トンが増加した。

 特に排出量全体の86.8%を占めるエネルギー分野での温室ガス排出量が増えた。17年の石炭発電による温室ガス排出量は前年比で1260万トン増えた。ガス発電による排出量も110万トン増えた。環境部関係者は「現政権が推進した老朽石炭発電所の早期廃止政策によって、17年には一部設備が廃止されたが、前政権で許可が下りた設備が新規設置されたことが主な原因とみられる」と述べた。

 しかし、一部からは政府の脱原発政策が石炭・天然ガス発電の増加につながり、温室ガス削減に問題が生じたとの批判が出ている。韓国の原発による発電割合は16年の30%から18年には23.4%に低下。同じ期間に石炭火力発電の割合は40.2%から42.3%に上昇した。

 昨年の韓国の石炭消費量は前年比で2.4%増の8820万TOE(石油換算トン・石油1トンを燃焼した際に生じるエネルギー)で過去最高を記録した。グリーンピースなど環境団体からは「韓国は『気候変化面で悪党』だ」とする批判を受けた。

キム・ヒョイン記者
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