米国沿岸警備隊が西海で北の瀬取りの取締り、在韓米軍司令官は前方地域で砲撃訓練視察

 米国沿岸警備隊(USCG)のカッター「ストラットン」(WMSL752)が、先月から今月初めまでにかけて西海で哨戒作戦を展開した。USCGが24日(現地時間)に発表した。

 USCGは、北朝鮮の違法な海上積み替え(瀬取り)を取り締まるとして、今年6月に韓半島近海へ同船を投入した。米国が西海で瀬取りに関する作戦を展開し、これを公にするのは、北朝鮮だけでなく北朝鮮の瀬取りをほう助する中国に対する警告メッセージだと解釈されている。USCGはこの日、作戦の事実を公開し、「北朝鮮の制裁回避を防ごうとする国際社会の努力に米国が寄与する一部分」だとした。併せて公開した写真には海上保安即応部隊(MSRT)の姿も見られた。USCG所属の特殊部隊の中でも最精鋭に挙げられる部隊で、対テロ作戦能力も備えている。MSRTの隊員らは特殊防護服を着て化学・生物・放射能・核・爆発物(CBRNE)処理訓練も行っているが、これは北朝鮮が生物・化学物質を船で運んでいる状況に備えた訓練とみられる。

 またロバート・エイブラムス韓米連合司令官は23日、前方地域韓国軍砲兵部隊の実射訓練を視察した。25日に在韓米軍司令部が異例の事実公表を行った。韓国軍第5砲兵旅団の主管により江原道鉄原の訓練場で開かれたこの訓練には、K9自走砲6門が動員された。いずれも韓国陸軍大将の崔秉赫(チェ・ビョンヒョク)連合司令部副司令官と南泳臣(ナム・ヨンシン)地上作戦司令官も視察した。昨年の9・19南北軍事合意以降、米軍が前方地域訓練の場面や司令官の訓練視察の写真を公開するのは初めてだ。

 一方、ジョン・ルード国防次官(政策担当)は、北朝鮮などのミサイルの脅威に対し「ミサイル防衛と攻撃の機能を統合した総合的なアプローチが必要」とする立場を表明したという。「ボイス・オブ・アメリカ」が報じた。

ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員
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