公州・水村里古墳群から百済の金製耳飾り1組が出土

公州・水村里古墳群から百済の金製耳飾り1組が出土

 金銅冠や金銅飾履など国宝級の百済遺物が多数出てきた忠清南道公州水村里古墳群から、5世紀中盤の金製耳飾り1組(写真)が出てきた。公州市と忠清南道歴史文化研究院は2日、「最近行われた水村里古墳群第8次調査で、19号槨墓(かくぼ)内から金製の耳飾り1組と、首飾りと推定される多数の珠が出土した」と発表した。

 耳飾りの大きさはおよそ4センチ。シンプルでありながらも精巧なデザインは、現代的な感覚にも全く劣らない。大きな環に15個の薄い金環をつなげて鎖のようにした後、一番下に円錐(えんすい)形の装飾を付けた。研究院側は「金製の耳飾りは、これまで出土例があまりなく、百済時代の金属工芸研究において貴重な資料になるだろう」と説明した。伽耶古墳の慶尚南道陜川玉田28号墳や日本の江田船山古墳から、円錐形の装飾が付いた耳飾りが出土したことはある。大田大学のイ・ハンサン教授は「これまで伽耶の耳飾り様式が日本に伝えられたことが分かっていたが、その起源が百済にあることを示す発見」だとして「伽耶で独創的に作られたものではなく、百済のスタイルを受け入れたもの」と語った。

許允僖(ホ・ユンヒ)記者
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