米紙WSJ、再び浮上する韓国シルムの紹介で「スモウ」と表記し物議

米紙WSJ、再び浮上する韓国シルムの紹介で「スモウ」と表記し物議

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、韓国の伝統スポーツ、シルムの変化について紹介した際、シルムを「スモウ(Sumo)」と表記し、物議を醸している。

 WJSは2日(現地時間)「韓国は、シルム選手たちがスリムになることを望んでいる」と題する記事で、韓国で最近シルムの人気が再び高まっていると報じた。

 渦中の記事はこう始まる。ある新しいスポーツCMで韓国人男性1人が上半身を脱いだ状態で短パン姿で立っている。カメラはこの男性のシックスパック(割れた腹筋)、シャープなあごのラインを映し出す。そして流れるナレーション。「楽しくて興奮し、心臓の鼓動は早くなります。一緒に遊びますか?」。ボクシングでも異種格闘技でもない、韓国の伝統スポーツ、シルムのイメージアップを図るためのCMだ。

 実際、太った男性たちが出てきて汗を流していたかつてのシルムは、最近ではなかなか見られないとWSJは伝えた。体つきが格好良くてアイドルのような選手たちへと世代交代が進んでいるわけだ。

 大韓シルム協会によると、今年になって女性ファンが急増し、シルム競技場を訪れる観戦客が前年の5倍に増加したという。シルムドル(シルム+アイドルの造語)16人が出演するKBSの最新バラエティー番組『シルムの喜悦』が放送と同時に人気を集めたのもこうした背景からだ。

 問題は、記事のタイトルで、シルムが「スモウ(Sumo)」と表記されていたことだ。本文では韓国の「シルム」を英語で「Ssireum」と明確に表記し、発音の仕方まで説明しており、さらにシルムと相撲がそれぞれルールの異なる別のスポーツだという点まで紹介しているにもかかわらず、記事のタイトルとツイッターの公式アカウントでは「スモウ」と誤表記しているのだ。

 怒ったネットユーザーたちは「ノー・スモウ、イエス・シルム(No sumo. Yes ssireum)」「きちんと確認せず公式アカウントで表記を間違えるのは明らかな人種差別だ」「侮辱された(相撲の韓国語表記と、侮辱されるを意味する『スモ』はつづりが同じ)」などの反応を示している。

 WSJはツイッター投稿から23時間がすぎた現時点で、記事を修正していない。

イ・ナラ記者
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