日帝残滓を理由に「勤労」を「労働」に言い換える韓国自治体

勤労から労働へ用語を一括変更…慶尚南道議会で関連条例案が通過

ソウル市は既に今年初めから施行

 ソウル市・慶尚南道など韓国の一部自治体が、「日帝残滓(ざんし)をえぐり出す」として条例で「勤労」という言葉を一括して「労働」に変え、論争が起きている。

 慶尚南道議会は今月13日、「慶尚南道条例用語一括整備のため条例案」を議決した。同条例は、「勤労」という言葉を「労働」に変えることが骨子で、「勤労者」は「労働者」などに変更する。慶尚南道の関係者は「全国民主労働組合総連盟(民労総)など労組では、『勤労』ではなく『労働』に変えようと絶えず主張してきた」と語った。

 ソウル市は既に今年3月、「勤労」を「労働」に変える条例一括改正案を公布し、計53本の条例を変更した。京畿、光州、全北、釜山などでもこうした政策が進められている。彼らが掲げる理由は「勤労という言葉は勤労挺身隊などに由来する日帝強占期の遺物」というものだ。だが『太祖実録』『世宗実録』など朝鮮王朝の実録でも「勤労」という言葉が使われている例があり、「勤労」という用語は日帝残滓とは見なし難いという意見も多い。

チュ・ヒヨン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい