韓国の小学生たち「医者よりもユーチューバーになりたい」

将来の夢はスポーツ選手が1位、教師が2位…ユーチューバーが医者を制して3位に

 韓国の小学生を対象にした調査で、将来の夢として、ユーチューバーが医者を抜いて3位に浮上したことが分かった。韓国教育部(省に相当)と韓国職業能力開発院は、こうした内容の「2019年小中等進路教育現況調査」の結果を12月10日に発表した。1200校の小中高校生2万4783人にインターネットを通じてアンケートを行った。

 調査によると、今年の小学生の将来の夢のトップはスポーツ選手だった。教師(2位)とクリエーター(ユーチューバー、3位)がこれに続いた。2017年の調査までは、3年連続で教師が小学生の将来の夢のトップを占めていたが、昨年からスポーツ選手(1位)に追い抜かれ、現在では2位となっている。ユーチューバーは昨年の調査で初めて5位にランクインした。今年はユーチューバーの順位が2ランクアップし、医者(4位)はトップ3に入れなかった。

 中高生の間では、教師(1位)という回答が最も多かった。高校生の将来の夢は、調査を始めた2007年から毎年教師が1位だった。中学生の間では6年にわたって教師がトップを占めている。高校生は警察官(2位)と看護婦(3位)が、中学生では医者(2位)と警察官(3位)がそれぞれこれに続いた。

 こうした順位は、将来の夢がある生徒たちの回答をベースに作成された。一方、小学生の12.8%、中学生の28.1%、高校生の20.5%は「なりたい職業がない」と回答した。特に高校生の5人に1人は「将来に希望がない」と回答していたことが分かった。檀国大学教育学科のイ・ヨンヒ教授は「高校生の段階で職業に対する目標が明らかになっていなければ、学業上の意欲が著しく低下する恐れがある」と説明した。

ユ・ソヨン記者
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