あまりにもそっくり、中国コピーゲームに韓国業界は我慢の限界

■訴訟に乗り出した韓国ゲーム企業

 ネクソンは近く、中国のゲーム業者「4399コリア」(中国企業4399の韓国法人)を無断盗用で告訴する計画だ。4399コリアの人気モバイルゲーム「奇跡の剣」のユーチューブ広告に登場する鍛冶屋のキャラクターがネクソンの「ダークアベンジャー3」に登場する鍛冶屋と酷似しているからだ。実際に両キャラクターは白髪を束ねたヘアスタイルとゴーグルを着けた姿はそっくり。ネクソン関係者は「ダークアベンジャー3のキャラクターのデザインをそっくり真似た映像とみられる」とし、今月9日に4399コリアに対し、著作権の侵害を中断するよう文書で申し入れたことを明らかにした。ネクソンが中国企業に法的対応を取るのは、2017年に自社の人気ゲーム「アラド戦記」(韓国名・ダンジョン・アンド・ファイター)のコピーゲームを告訴して以来2例目だ。当時ネクソンはコピーゲーム「アラドの憤怒」を展開していた業者を相手取り、サービスの差し止めを求める訴えを起こして勝訴した。

 ウィーメイドは韓国のゲームメーカーで中国との法的闘争に最も積極的だ。人気ゲーム「ミールの伝説」(中国名・熱血伝奇)シリーズを開発したことで知られる同社は、中国の37ゲームズ(37遊戯)、キングネット(カイ英網絡科技)、シャンダ・ゲームズ(盛大遊戯)などの中国企業と訴訟を展開している。中国で「伝奇類」と呼ばれるジャンルのゲームが人気を集め、コピーゲームによる被害も大きい。2016年から訴訟戦に乗り出したウィーメイドは1400種類以上のコピーゲームを摘発し、アップルのApp Storeから削除させた。今月8日には中国の37ゲームズが開発した「伝奇覇業モバイル」を巡る著作権侵害訴訟の一審で勝訴した。このほか、ウィーメイドは多数の中国企業を相手取り、40件以上の訴訟を起こしている。

オ・ロラ記者
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