【寄稿】数学の学力が低下したら国の未来も崩壊する

 PISAにおいて数学的応用力が急激に低下した背景には、2016年3月に全国の中学校で全面的に始まった自由学期制の影響が大きい。当初から懸念されていた学力低下が現実として表れ始めたということだ。自由学期制が行われるその1学期の間は中間試験も期末試験もない。さらに来年は1年にわたり続く「自由学年制」も全面的に導入される予定だ。このような教育では2024年に予定されているPISAにおいて、韓国の子供たちの数学的応用力は間違いなく10位以下に落ち込むだろう。生徒たちは評価を受けることによって自らの足りない点を自覚し成長する。教師は指導法に改善すべき点がないか考える。生徒たちの成長度合いを知ることは絶対に必要だ。そのため現在行われている自由学期制でも特定の教科は学習を続けるべきだが、特に数学では筆記テストを必ず実施すべきだ。

 現在高校で行われている数学のカリキュラムは大学の工学系学科よりも細分化されており、細分化されるほど当然その内容は難しくなる。そのため高校では数学の全体的な内容を幅広く理解し、大学に進学してから自らの専攻に合わせて深く学べばよい。高校のときから嫌気が差すほど数学を勉強させる必要はない。2019年の時点で一般の高校を通じた大学進学率は76.5%に達している。つまり生徒たちのほとんどは大学に進学するということだ。しかもその70%は数学と関連する学科に進んでいる。これらの生徒たちにとって、第4次産業革命時代の数学は文系理系を問わず必須の教養科目だ。

ペ・ヨンチャン教授(漢陽大学化学工学科)

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