「うちの娘を2年間いじめた」…13歳女子中学生を蹴って首を締めた警察官 /ソウル

 現職警察官が13歳の女子中学生に暴力を振るって立件された。この警察官は「自分の娘がこの女子中学生に2年間いじめられた」と主張しているが、被害者の女子中学生はこれを否定している。

 ソウル・陽川警察署は3日午後、13歳の女子中学生Aさんに対して暴力を振るった疑いで、同署所属のペク警衛(警衛=韓国の警察階級の一つ)を立件して調査中だと8日、明らかにした。

 警察の調べによると、ペク警衛は3日午後、ソウル市陽川区新月洞の路上で友達と一緒にいたAさんに近づいていきなり蹴り、Aさんのマフラーで首を絞めるなど暴力を振るった。さらに、ペク警衛はAさんを50メートル離れた場所に駐車していた自身の乗用車に連れて行き、無理やり車に乗せた。この車にはペク警衛の娘が乗っていた。Aさんがかろうじて車から出て逃げると、ペク警衛は後を追いかけてつかまえ、足をかけて転ばせるなどしたという。

 ペク警衛は再びAさんを車に乗せ、近くの新月2地区隊に連れて行った。「Aさんはペク警衛の娘に暴力を振るった校内暴力の加害者だ」というのが理由だった。ところが、ペク警衛が暴力を振るうのを見たAさんの友達が警察に通報、ペク警衛も暴行容疑で立件された。

 ペク警衛は同署の取り調べに、「間違っている行動ではあるが、父親としてやったことだ」と供述している。ペク警衛は、娘が同じ学校に通っていた一陣会(校内暴力・いじめ組織)所属のAさんに2年間にわたり金銭を奪われ、暴行を受けるなどのいじめに遭い、この事実を学校に知らせてAさんを転校までさせたが、Aさんが再び娘の前に現れて暴力を振るった、と主張している。

 一方、Aさんはペク警衛の娘に対して暴力を振るったことはないと否定しているという。ペク警衛に暴力を振るわれたAさんは全治3週間のけがを負ったことが確認された。

チョ・ユミ記者
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