【萬物相】教室での選挙運動

【萬物相】教室での選挙運動

 1987年の大統領選挙当時、記者は高校生だった。「1盧・3金」の候補者が出そろって初めての大統領直接選挙が行われたのだが、当時は高校の中もざわついていた。生徒たちの話題はいつも選挙のことだった。模擬投票も行われた。選挙権のない高校生たちがその年の秋に行われた選挙をうらやましい思いで見守っていたことを思い出す。

 今年4月に予定されている国会議員選挙から満18歳の高校3年生も選挙権を行使できるようになる。「連動比例制」が強制的に導入されるという騒ぎの中、「年齢の下方修正」もこれに含まれた。与党は「世界的な流れ」と主張している。経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で19歳に選挙権を認めているのは韓国だけだという。しかし他国は就学年齢が早いか学校制度が異なるため、満18歳になれば「制服を脱ぐ」という点は考慮されなかった。4年前に選挙権を持つ年齢を18歳に下げた日本は入学の時期が早いため、17歳(訳注:原文ママ)には高校を卒業する。米国も州ごとに多少の違いはあるが、高校生が選挙権を持つ州は多くない。これまで選挙権の年齢引き下げについては世論調査をするたびに賛成と反対がほぼ同数だったが、それでも反対がやや多かった。年齢を下げることに同意はするものの、「教室と選挙は分離すべき」という共通の認識が根強かったからだ。

 韓国教員団体総連合会は一昨日声明を発表し、高校3年生を対象とした選挙運動の具体的な指針を早急に取りまとめるよう要求した。教室内での選挙運動や政治活動を禁止する法律の検討も求めた。現行の選挙法では「候補者が選挙運動をできない場所」に学校は含まれていない。教室の訪問も明確には法に触れるわけではない。候補者たちが教室を訪れ、名刺を配るようなことが今後あるかもしれないのだ。

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