「子会社には行かない」…韓国の空港保安要員80人一斉退社で大混雑

「子会社には行かない」…韓国の空港保安要員80人一斉退社で大混雑

 1月2日午前、金浦空港から済州、釜山などに向かおうとしていた乗客50人余りが予約便に乗れなかった。13ある保安検査台のうち2つが開けなかったからだ。金浦空港には同日午前8-10時に普段より500人多い乗客が押し寄せた。乗客が増えたにもかかわらず、保安検査台は普段よりも少なく、検査に通常よりも時間を要した。格安航空会社(LCC)関係者は「遅れる乗客を待っていたが、あまりに遅いため、やむを得ずに飛行機を出発させた」と説明した。

■全国の空港で約80人が一度に退社

 韓国国土交通部と韓国航空公社によると、金浦空港は前日の1日から保安検査台の数を減らして運営していた。保安検査業務が委託業者から航空公社の子会社に移管される過程で保安検査要員約30人が相次いで退社したためだ。金浦空港では現在も保安要員が35人不足している状況だ。

 他の地方空港も状況は似ている。保安要員の集団退社で釜山の金海空港で18人、済州空港で20人、清州空港で4人の欠員が生じている。韓国空港公社は仁川国際空港を除く全国14空港を運営しているが、全体で今回の集団退社などにより、81人の保安要員が不足している。欠員は全体の7.8%に達する。

 保安検査は飛行機への搭乗前に乗客とその手荷物を検査するものだ。以前は委託業者が担当していたが、政府の「非正社員の正社員化」政策に従い、2018年6月に消防、対テロなどを除く委託業者の従業員を韓国空港公社の子会社が正社員として雇用することを決めた。これにより、委託業者に所属していた保安要員の多数は1月1日付で子会社の正社員になった。

 委託業者の非正社員よりは立場が安定しているはずの子会社正社員になっても集団退社が起きたのはなぜなのか。保安要員は「子会社に配転されても月給210万ウォン(約19万8000円)、年収2500万ウォン程度にしかならない」として、空港公社本体の職員と比べての相対的に搾取されていると訴えている。空港公社の昨年の一般正社員2400人による平均年収は1人当たり7026万ウォンだ。保安要員は「勤務中ずっと集中しなければならず、厳しい業務にもかかわらず、食事時間も40分しかない」などと業務環境にも不満を述べた。

郭来乾(クァク・レゴン)記者
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