米ブルッキングス研究所「文大統領の対北政策は米国と分離して新しい道を進もうとしている」

 米ブルッキングス研究所のエバンズ・リビア研究員は15日「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は新年の辞の中で、米朝非核化交渉とは関係なく南北協力を拡大する意思を示した」「これは韓国の対北朝鮮政策を米国とは分離するという意味だ」と述べた。リビア氏はこの日、朝鮮日報社が米国の代表的シンクタンクのブルッキングス研究所、韓国国家戦略研究院と共同で主催したカンファレンスに出席し「文大統領は『新しい道』を進もうとしている」とした上で上記のように述べた。

 カンファレンスに出席した米ヘリテージ財団のブルース・クリングナー研究員も「非核化が進展していないにもかかわらず、文在寅政権は北朝鮮に経済支援を提案している」「これは国連制裁や米国の国内法など全てに違反している」と指摘した。

 これに対して韓国外交部(省に相当、以下同じ)の康京和(カン・ギョンファ)長官はこの日、「特定の時点によっては北朝鮮と米国が先を進むこともあるし、南北が先に進むこともあると思う」と述べ、南北協力を強化する考えを明確にした。韓国統一部の金錬鉄(キム・ヨンチョル)長官も「南北による観光協力の可能性に注目している」と述べた。

パロアルト=朴淳燦(パク・スンチャン)特派員
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