韓国の市民団体「歴史教科書採用拒否運動を開始へ」

「建国過程・産業化は悪徳、ろうそくデモ・文在寅政権誕生は美化」

一部団体は配布禁止仮処分推進

 今年3月から中学校と高校で使用される韓国史と歴史の検定教科書について、「現政権の功績を強調し、北朝鮮による挑発行動は最小限に抑える左派偏向的な記述をしている」として、韓国の右派市民団体や保護者団体などが採用拒否運動を開始することを発表した。中には「教科書の使用を阻止する」として配布禁止仮処分申請を推進するという団体もある。教科書配布禁止仮処分申請は2013年に左派系歴史団体などが教学社の高校韓国史教科書に対して行ったことがある。教学社の教科書は当時唯一、左派系でなかった教科書で、左派団体が採用拒否運動を展開していた。

 15日、野党・自由韓国党と民間団体の国史教科書研究所が国会で共催した「歴史教科書 このまま教えるのか」という討論会で、圓光大学教授だったイ・ジュチョン氏が「(今の)教科書は共通して李承晩(イ・スンマン)政権による建国過程や朴正熙(パク・チョンヒ)政権による産業化の功労を独裁政権の悪徳とする一方、ろうそくデモを称賛して文在寅(ムン・ジェイン)政権の誕生を美化している。文在寅政権をPRするための『左派偏向国定教科書』に見える」と言った。自由民主研究院のヤン・イルグク委員は同日の発表で、「今回の教科書が『自由民主主義』の代わりに『民主主義』という単語を使っている理由は、北朝鮮の人民民主主義と大韓民国の自由民主主義を区別しないためだ。自由陣営と独裁国を無理に同格化する意図が込められている」と述べた。国史教科書研究所のキム・ビョンホン所長は「教育部と韓国教育課程評価院は誤りを指摘しても受け入れない。配布禁止仮処分申請を準備している」と明らかにした。全国保護者団体連合のイ・ギョンジャ共同代表は「政権広報冊子に過ぎない歴史教科書を教えてはならない。間違った歴史観を植え付ける可能性がある歴史教科書に対して拒否運動を展開する」と言った。また、私立小中高校法人協議会の関係者は「私立学校も参加できるように努力する」と話した。

郭守根(クァク・スグン)記者
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