五輪への影響恐れ消極的対応の安倍首相、やっと全数調査検討

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 12日、横浜市内の大黒埠頭(ふとう)。今月3日からここに停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」ではこの日、「武漢肺炎」感染者がさらに39人確認され、感染者は計174人に増えた。「恐怖のクルーズ船」になって9日間、海上で孤立している同号の周辺はひっそりとしていた。

 同日午後、埠頭の隣に車が止まった。車から40代の日本人夫婦が降りてくると、規制線のすぐ前まで近づき、叫び始めた。客室から少しの間、外に出ることを許可されていた70代の男性がクルーズ船のデッキからこの夫婦を見つけ、手を振った。あらかじめ電話で「再会時間」を決めていた3人は、約60メートルの距離を挟んで10分間、互いに大声を出して安否を確認した。

 同埠頭ではこの日、同様の光景を数回、目にした。息子と一緒に来た40代の女性は、クルーズ船で「監獄生活」をする両親に向かって5分間、大声で言葉を交わして帰って行った。その顔では安堵(あんど)と懸念の色が入り交じっていた。3日から制限された生活をしている乗客たちは時々外に向かって手を振っていたが、疲れきった様子だった。

 同日、この船の乗客の中では初めて10代の感染者がいることが確認された。今月3日から4日にかけて乗客の体温測定や問診を担当した検疫官も武漢肺炎に感染していたことが確認された。この検疫官は防疫マスクや手袋を着用して検疫活動をした後、アルコール消毒までしていたが、ゴーグルはしていなかったという。乗客・乗務員約3700人のうち、体調に異常のある492人を先に検査した結果、感染者が174人(感染率35%)いることが同日確認されると、日本政府は衝撃を受けた様子を見せている。しかも、このうち2人は人工呼吸器を着用し、ほかの2人は集中治療を受けているほど重篤な状態だとのことだ。

 今回の問題の波紋が広がっているのに伴い、安倍晋三内閣の責任論が浮上している。同号は先月20日に横浜を出発し、今月3日に横浜に戻ってきた。当初、この船の感染者たちは、同号に乗船して先月25日に香港で降りた80代の「スーパー・スプレッダー」から感染したと伝えられた。この80代の乗客が武漢肺炎に感染したことを香港当局が通報したのは今月2日だった。

横浜=イ・テドン特派員
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