「司法積弊」問われた裁判官3人全員に無罪=ソウル中央地裁

 梁承泰(ヤン・スンテ)元院長率いる韓国大法院の司法行政権乱用疑惑事件で、機密漏えいの罪で起訴された現職裁判官3人に対する一審の判決公判が13日、ソウル中央地裁で開かれ、全員に無罪が言い渡された。

 無罪となったのは、申光烈(シン・グァンリョル)ソウル高裁部長判事、成昌昊(ソン・チャンホ)ソウル東部地裁部長判事、趙義衍(チョ・ウィヨン)ソウル北部地裁部長判事の3被告。ソウル中央地裁は「(被告による上部への報告は)機密漏えいではなく、適法な職務上の行為に当たる」と判断した。

 先月、柳海鏞(ユ・ヘヨン)元大法院首席裁判研究官が大法院機密資料を無断で持ち出したとして起訴された事件で無罪判決を受けたのを含め、一連の事件で4人に無罪が言い渡されたことになる。いわゆる「司法の積弊清算」を目的に行われた検察の捜査はもちろん、それをきっかけとして、金命洙(キム・ミョンス)大法院長体制下で行われた人的な清算に対する批判も強まる見通しだ。

 被告らは2016年のいわゆる「鄭芸虎(チョン・ウンホ)ゲート」の捜査当時、ソウル中央地裁が受理した逮捕状請求書類や検察の捜査報告書を通じ、裁判官の不正に関する捜査内容を把握し、大法院など上部に報告していた。林鍾憲(イム・ジョンホン)元法院行政処長の指示を受けた申光烈首席部長検事が当時令状審査を担当していた成昌昊、趙義衍両部長判事に報告を指示したものだった。検察は捜査を阻止するための司法による組織的な捜査機密漏えいに当たると判断して起訴した。

 ソウル中央地裁は報告行為を巡る一部の事実関係を認定しながらも、「通常の業務処理手続きに沿い、司法行政のレベルで行われた報告だ」とし、「既にメディアなど外部に知られた内容である点からみても、『秘密』とは見なせない」と指摘した。同地裁はまた、「法院行政処の内部で捜査拡大を阻止する目的で検察への圧力計画を立て、実行したとは見なしにくい」とし、共謀関係も認めなかった。

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