【記者手帳】身長2メートルの選手に小型バス、練習着はたった2着…基本がなっていない韓国バスケ協会

 協会が財政面で余裕がないのは事実だ。上記の協会関係者は「予算が限られている中で、代表チームのホーム競技開催、ユース代表、3対3バスケなど必要な資金はどんどん増えている」と語る。女子代表は今回のオリンピック予選に向かう際ビジネスクラスを利用した。それもエコノミークラス分の費用は協会が負担したが、ビジネスクラスへのアップグレード費用は各所属チームが負担しなければならなかった。

 しかしバスケットボール代表チームの待遇については「外に知られたら恥ずかしいレベル」というのも衆論だ。先日東京オリンピック予選を終えて帰国した女子代表のパク・ジス選手はバスケットボール協会の方烈(パン・ヨル)会長が同席する場で「恥ずかしい」と口にした。イ・ムンギュ監督が世論の叱咤を受けると、パク・ジスは「監督に対して不満を言ったわけではない」「代表チームの練習着はたった2着しかなく、午前と午後に着たら夜には着るものがない。口にするのも心苦しい」とコメントした。監督との不和説を一蹴しながらも、協会の貧弱な支援には改めて言及した。

 パク・ジスとホ・フンは韓国バスケットボール界の未来を担う選手たちだ。協会は代表チームのユニフォームを着てプレーする彼らを後押しするどころか、彼らの自尊心に傷をつけ、士気を低下させている。莫大な予算が必要なわけでもなく、バスや練習着のような基本中の基本が原因で起こったことだ。選手たちがためらいなく口にするほど協会の権威が下がっているのには理由がある。

スポーツ部=キム・サンユン記者

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