「怒りに満ちているので」→「明らかなチャンス」…YTNが統合党議員の新型肺炎発言字幕を歪曲

 YTNが2日、野党・未来統合党議員による「(新型コロナウイルス事態で)怒りに満ちているので(プンノエ・チャ・イッスニカ)」という発言を「明らかなチャンスだから(プンミョンハン・チャンスニカ)」と発言したように報じる動画をユーチューブに掲載し、翌日修正に追い込まれ、謝罪文を出した。

 ユーチューブのチャンネル「YTN突発映像」に2日、「戦争だけど大丈夫?」と題する動画が掲載された。新型コロナウイルスを巡る与野党の反応を紹介する内容だった。映像の最後に「会議開始前の協力とはかけ離れたように思える発言が」という字幕と共に、統合党議員2人の会話が登場する。ある女性議員が「(ウイルスが広がった)今が明らかなチャンスだから」と言うと、別の議員が「だから管理だけをすればいいんだって」と応じたとする字幕を付けた。人物の映像はなく、声だけが流れた。統合党議員が新型コロナウイルスとの戦いを利用しようとしていると受け止められた。インターネット上では「統合党は新型コロナウイスル事態をチャンスだと言っている」「許されない集団だ」といった非難が相次いだ。声の主は統合党の金汀才(キム・ジョンジェ)議員と鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員だった。金議員は本紙の電話取材に対し、「地域住民がマスクを買うのに苦労しており、怒りに満ちていると言ったものだ」とし、「明らかなチャンス」とは言っていないと答えた。

 論議を呼ぶと、YTNは3日に問題の字幕を修正し、謝罪文を掲載した。YTNは発音が似ている「明らかなチャンス」「怒りに満ちているので」という表現のうち、どちらが正しいのかという論争があるが、制作陣が数回検討した結果、後者に近いとみて、字幕を一部修正したと説明した。これに対し、統合党は「事実関係の確認もせずにこんな報道を行うのは悪意的だ。法的対応を検討していく」とコメントした。

チュ・ヒヨン記者
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