不法滞在の中国人約200人「出国航空便を出せ」

済州島にある中国総領事館前で騒動

不法滞在外国人の自主出国急増…一日平均200人から800人に

 新型コロナウイルス感染拡大の勢いが衰えないことから、国内に不法滞在している外国人たちが相次いで韓国を脱出しようとしている。

 6日、仁川国際空港第1ターミナル3階の出入国・外国人庁事務室前には朝早くから韓国を離れようという不法滞在中の外国人たちが集まり、長蛇の列を作っていた。仁川空港出入国・外国人庁によると、5日の一日だけで不法滞在外国人824人が同空港から出国したとのことだ。ほとんどが中国人で、これらの出国申告を処理するのに担当職員9人のほか、支援要員まで投入されたという。出入国・外国人庁関係者は「新型コロナウイルス問題で自主出国が増えたものの、それでも一日平均200人程度だったが、昨日は急に800人以上が集まり、業務がマヒしている状況だ」と語った。

 済州島では中国総領事館前に中国人不法滞在者約200人が一度に押し寄せ、「中国行きの航空便を再び運航してほしい」と要求して騒動になった。これら不法滞在者たちは「自主出国申告までしたが、フライトがないため中国に戻れない」と対策を講じるよう訴えた。ある中国人不法滞在者は「新型コロナウイルスのせいで済州島では仕事がなく、帰国したいが航空便がないため帰るすべがない」と言った。済州島と中国をつなぐ18路線・149便は先月中旬に運航が全面中止された。駐済州中国総領事館関係者は「来た人々に氏名と連絡先を書いてもらい、航空便が運航することになったら連絡することにしたが、運航がいつ再開されるか分からない状況なので困っている」と言った。

 法務部によると、先月24日から今月5日までで自主出国申告をした不法滞在外国人は1万2089人に上るという。毎週1000人前後だった申告数が先月24日から今月1日まででは5306人を記録、今週に入ってからは約6700人が韓国を離れたいとして申告した。

仁川=高錫泰(コ・ソクテ)記者
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