韓国国防部、速成コロナ検査法で物議

訓練兵4人ずつ検体を混ぜて検査…陽性反応が出たら1人ずつ再検査

専門家「ウイルスが希釈され、不正確」

 韓国国防部(省に相当)が、最近入隊を再開した大邱・慶尚北道地域の訓練兵のコロナ感染症検査を速やかに終えたいとして、4人分の検体を混ぜて一度に検査するよう陸軍訓練所などに命令を下していたことが23日までに分かった。韓国軍関係者は「少し前に国防部から、将兵のコロナ感染の有無を迅速に判定したいとして、将兵4人の検体を混ぜて検査するよう指針が下った」として「こうした方法で既に先週から検査を実施してきており、訓練所などにも本格的に導入した」と語った。

 国防部がこうした指針を下したのは、少ない予算で迅速に新兵を検査したいという理由からだ。陸軍訓練所には最近、大邱と慶尚北道清道・慶山地域の将兵がおよそ200-500人ずつ入所した。これらの新兵を1人ずつ全員検査しようとするとかなり時間がかかるので、検体を4人単位で混ぜて一度にコロナ検査を行った後、問題が生じたらこの4人の将兵を再度検査したい、というのだ。こうした方法で時間を4分の1に短縮することができる、と韓国軍は説明した。韓国軍関係者は「互いに検体を混ぜず1人ずつ検査すべきなのに、数人の検体を混ぜて検査するという発想がどうして出てきたのか分からない」と語った。少数の一線部隊から、この方針に反対する意見が出たが、国防部は4人分を混ぜる検査を強行したという。

 高麗大学九老病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「4人全員陽性なら確定診断を選ぶのに難はないが、一部だけ陽性だとウイルスが希釈され、陽性判定が出ないこともあり得る」と指摘した。しかし、大韓診断検査医学会のイ・ヒョクミン感染管理理事は「短期間に複数人を検査してこの中の誰かが感染しているかどうか確認する場合は、複数人のサンプルを一度に混ぜて検査する『プーリング(pooling)技法』を使うこともあり得る」として「例えば、4人が同じ部屋に隔離されている場合、この中に感染している人がいるかどうかを確認する方法」と語った。

梁昇植(ヤン・スンシク)記者
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