55回・231時間ボランティア…二つの顔持つチョ・ジュビン容疑者

「n番部屋」では50代の実業家を装う

 「テレグラムn番部屋事件」(別名:博士部屋事件)で、コミュニケーションツール「テレグラム」を使い、女性を脅してわいせつ動画を送らせるという「性搾取」チャットルームを運営していたチョ・ジュビン容疑者(25)は、表向きは恵まれない子どもや障害者のためのボランティア活動に多大な時間を注ぐ「ボランティア王」だった。

 チョ・ジュビン容疑者が所属していたボランティア団体と仁川市が24日に明らかにしたところによると、同容疑者は1年半余りで福祉施設5カ所を回り、55回にわたり合計231時間のボランティア活動をしていたという。韓国で昨年、ボランティア活動を1時間でもしたことがある人の平均ボランティア時間は約20時間だ。

 チョ・ジュビン容疑者がボランティア活動をした期間のかなりの部分が、テレグラムの「n番部屋」を運営していた期間と重なっている。同容疑者が本格的にボランティア活動を始めたのは2017年10月。当時、首都圏のある工業専門大学に通っていたチョ・ジュビン容疑者は、仁川市内にある児童養護施設や障害者施設でボランティア活動をした。児童養護施設では主に子どもたちと遊んだたり、さまざまなゲームを進行したりするなど、余暇時間を一緒に過ごした。障害者福祉館ではさまざまな教育・学習活動を支援したほか、小学生のための放課後学校の運営を手伝っていた。

 チョ・ジュビン容疑者が活動していたボランティア団体の代表Aさんは「チョ容疑者はボランティア募集を見て訪ねてきた」と話す。卒業間近の2018年1-2月には毎週3-4回以上、一度に3-4時間ずつボランティア活動をしていることも多かったという。チョ・ジュビン容疑者が5カ月間にわたり100時間近く活動していた福祉館の関係者は「チョ容疑者はスペック(学歴・経歴)などに関係なく、自発的にとても長い時間ボランティア活動をした」と言った。

 大学の成績も良かった。4学期の評点は4.5点満点で4.17点だった。学生新聞編集長を務めていた2014年11月には校内暴力・性暴力問題に関する記事で、「学校当局が確実な対策を打ち出すことが急務と見られる」と書いていた。チョ・ジュビン容疑者は卒業直後の2018年3月を最後に、ボランティア活動をしばらくやめた。そして、同年12月にテレグラムで性搾取動画を共有する「n番部屋」を開設した。ボランティア活動は2019年3月に再開した。

 チョ・ジュビン容疑者は「n番部屋」の会員たちに対しては、実業家を装っていたことも分かった。同容疑者は自身のことを「興信所を経営する50代の実業家」と言っていた。

イ・ギウ記者
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  • ▲写真=ボランティア団体のホームページより

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