【社説】野党の選挙運動を妨害する親北団体を事実上支援した韓国警察

 親北団体の大学生進歩連合(大進連)が最大野党・未来統合党の候補者らの選挙運動を組織的に妨害している。彼らは未来統合党の遊説現場で「親日候補」「積弊剔抉(てっけつ)」「新天地とどういう関係か」といった根拠のない誹謗(ひぼう)プラカードを持って候補者を取り囲み、大声を上げた。候補者について回り、道をふさいだり違法な撮影も行ったりしたという。未来統合党の呉世勲(オ・セフン)、ナ・ギョンウォン、黄教安(ファン・ギョアン)、キム・テウ候補らがこれらの妨害で通常の選挙運動ができず、一部は選挙運動を暫定的に中断するケースまで出ている。

 大進連は昨年、米国大使公邸に乱入した運動圏(左翼系の学生運動や市民運動)団体だ。ソウル光化門広場で「金正恩(キム・ジョンウン)万歳」を叫んだかと思えば、太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使に対する脅迫も続けている。選挙管理委員会は彼らに「公職選挙法違反」として中止を要請しているが、全く聞く耳を持たないという。

 開いた口がふさがらないのは警察が彼らの違法行為を傍観していることだ。野党候補が現場で選挙妨害行為をやめさせるよう数十回にわたり要請したにもかかわらず、10人の警察官は全く動かなかったという。上からの指針があると考えざるを得ない。警察は「選管が違法ではないと回答したので制止しなかった」とうその説明までした。警察が選挙運動妨害を事実上後押ししたのだ。野党が問題提起すると、これから捜査に着手するという。妨害を受けたのが与党候補であれば、警察の対応は180度変わっていたはずだ。

 警察はつい先日も、地下鉄の駅で大統領を批判する内容のビラを配った50代女性が身分証提示の要求に応じなかったとして、この女性を床に倒し腕を後ろに回して手錠をかけた。政権の失政を風刺したポスターを貼った大学生の自宅に令状なしに無断で入り込み、監視カメラと納税記録から個人情報を調べ上げた。市民団体が大学構内に政権批判のポスターを貼ったときには住居侵入の容疑をかぶせた。その警察が、大進連がはしごを使って米国大使公邸の塀を乗り越えたときは「デモ隊がけがをする恐れがある」 として制止せず、民労総が企業の役員を血だらけになるまで暴行し、全国の官公署を占拠したときは見物だけしていた。今に至っては目の前で選挙法違反行為が起こっても、被害者が野党であれば見て見ぬふりだ。

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