「パンデミックに陥った日本、忖度する民族性が問題」(上)

-日本では緊急事態が宣言されたものの、書類に印鑑を押すという文化のために在宅勤務が難しいと指摘されている。

「それが日本の最大の問題だ。日本のデジタル・トランスフォーメーション(Digital transformation=情報技術〈IT〉浸透で人々の生活をより良い方向に変化させる取り組み)の最大の壁はまさにハンコ文化だ。私は政府の会議で、何度もハンコや印鑑をなくすべきだと主張したことがある。すると、(朱肉を使わない)自動ハンコができた。ハンコそのものをなくさなければならないのに…そういうバカなことをしてきた。今回期待されるのは、新型コロナウイルス問題でオンライン診療が本格化することだ」

 船橋理事長は在宅勤務が遅れている状況に続いて、次のような話もした。

「米国では新型コロナウイルス感染拡大でオンライン教育が広がっている。中国でも2億人の子どもたちが一斉にオンラインで教育を受けている。しかし、日本は子どもたちをそのまま遊ばせている。日本人は英語の実力が落ちると言われている。このような時に1カ月間、オンラインを利用して英語の集中教育をしたらどうだろうか。家にいる機会を利用して、オンラインで英語を学ぼうと言えば良かったのに、そうした雰囲気はない」

東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員

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