釜山市長のセクハラ疑惑、数回俎上に

 呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山市長は2018年の就任当時から女性を巡るうわさが絶えなかった。

 18年11月に論議を呼んだのは、呉前市長自らがフェイスブックに掲載した文章と写真だった。呉前市長が「市庁および市傘下の事業所の請負労働者に正規職員への転換を約束してきました」というコメントと共に掲載した写真は請負労働者との会食場面だった。参加者の大半は男性だったが、呉氏のそばには制服姿の女性職員3人が座っていた。批判が起きると、呉氏はソーシャルメディアで「再び問題が生じないようにする」と謝罪した。

 昨年10月にはユーチューブチャンネル「カロセロ研究所」がある疑惑を取り上げた。呉前市庁が市庁所属の女性公務員に対するセクハラに及んだとするものだった。被害者がひどい目に遭った後、民主党の有力政治家の下に移ったという話もあった。その女性は今回の市長辞任につながったセクハラ行為の被害者とは別だ。

 呉前市長は当時、強く否定した。フェイスブックに「自分を巡るとんでもない話がユーチューブのチャンネルを通じて流れている」とし、「牛も笑うフェイクニュースに刑事告発をはじめとするあらゆる措置を取る」と書き込んだ。その直後、呉前市長は実際に康容碩(カン・ヨンソク)弁護士らカロセロ研究所の出演者3人を虚偽事実流布による名誉毀損の疑いで釜山地方警察庁に告訴した。事件は現在、康弁護士の居住地を管轄するソウル江南署の担当となっている。捜査関係者は23日、「康弁護士らを呼び取り調べを行った。康弁護士らは呉前市長のセクハラ疑惑を事実と信じてユーチューブで放送した証拠資料を提出した。それに関する法的検討を進めているところだ」と説明した。

パク・ヘス記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲呉巨敦氏(右上のスーツ姿の男性)が2018年11月、釜山市庁周辺の飲食店で両脇に座った若い女性職員とともに乾杯している様子/呉巨敦釜山市長ツイッター

right

あわせて読みたい