植物人間?自宅隔離? 元山駅の金正恩専用列車は何を意味するのか

 金正恩氏が新型コロナウイルスの影響で隔離に入ったとの見方もある。護衛総局の警護員の1人がコロナウイルスに感染したためだとのうわさもある。現在北朝鮮の急変に備え、中国軍が北朝鮮との国境地帯に集結する動きはない。

■金正恩氏、元山滞在の可能性

 情報当局は金正恩氏が元山にいる可能性が高いとみている。金正恩氏は2月にも平壌を離れ、元山など東海岸一帯に1カ月近く滞在し、ミサイル発射を視察した。米国の北朝鮮情報分析サイト「38ノース」も商業衛星画像の分析を通じ、金正恩氏の専用列車とみられる列車が元山にある鉄道駅に21日から停車していると伝えた。

 一部メディアからは金正恩氏が海辺を歩く姿がキャッチされたとする報道も流れている。文正仁 (ムン・ジョンイン)大統領特別補佐(統一外交安全保障担当)は25日、米FOXニュースのインタビューに対し、「金委員長は生きており健康で、13日から元山地区に滞在している」と述べた。民生党の朴智元(パク・チウォン)議員は「心筋梗塞の可能性を排除することはできないが、特別な要素がないとする政府の発表が最も信頼できると判断している」と話した。有力な北朝鮮消息筋も「元山の別荘の近くで北朝鮮幹部らが乗馬などをしている姿が見られたとの情報もある」と述べた。

■板門店宣言2周年に姿見せるか

 専門家は金正恩氏が文在寅(ムン・ジェイン)大統領との「板門店宣言」から2周年となる27日に姿を見せなければ、身辺異常説がさらに強まるとみている。一部からは金正恩氏が咸鏡南道一帯で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射など劇的な場面を演出し、再登場するのではないかとの分析も聞かれる。しかし、韓国軍関係者は「核や大陸間弾道ミサイル(ICBM)に関連する特別な動きはない」とした。国会情報委員会に属する金炳基(キム・ビョンギ)議員は26日、フェイスブックを通じ、「金正恩氏の健康異常の可能性は0.0001%以下で、近く『じゃーん』と登場するのではないか」と指摘した。

キム・ミョンソン記者
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