「事前投票の結果は統計的に理解不能、韓国選管に疑惑解消の責任」(上)

-新型コロナウイルスに対応するため、政府・与党を支持すべきだという追い風が吹いたとすれば、こういう結果が出ることもあり得るのではないか。

 「さらに細かく、ソウルに424ある洞の単位でも1カ所の例外もなく、民主党の事前投票での得票率が当日の得票率を上回った。洞ごとに(支持に)特色があるにもかかわらず、一律的な結果が出た。統計的には到底発生しないことだ」

-黒雲が韓半島を覆えば、全国的に雨が同時に降る確率は100%だと主張する学者もいる。黒雲とは「民心」の比喩なのだが。

 「そう主張することは可能だ。しかし、選挙当日の投票では民主党45.6%、統合党46.0%だった。当日の結果に従えば、民主党が123議席、統合党が124議席、無所属が5議席、正義党が1議席を得る。そんな『民心』が事前投票箱を開くと、民主党163議席、統合党84議席に変わった。事前投票で現政権を支持する民心が黒雲のように覆ったと仮定しよう。それならば、4-5日後の選挙当日の投票ではなぜ突然民心が変わったのか。説明がつかない」

-保守傾向の有権者の間では、「投票箱のすり替えや不正が可能なので、事前投票をしてはならない」という言葉が広がった。例えば、大邱市では事前投票の割合が最も低く、当日投票の割合が高かった。歴代の選挙でも現政権を支持する若い層の多くが事前投票に加わったがどうか。

 「今回事前投票した人の内訳は60代以上が30.8%で最多。次に50代が21.9%だった。50代以上を合計すれば52.7%となり、若い層よりも事前投票した人が多かった。50代以上の全般的な支持傾向が変わったとは言えないのではないか」

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