WBC延期、金河成・李政厚の米国進出が遅れる可能性も

WBC延期、金河成・李政厚の米国進出が遅れる可能性も

 韓国プロ野球キウム・ヒーローズの金河成(キム・ハソン、24)と李政厚(イ・ジョンフ、21)は海外の舞台への進出を夢見る韓国野球の未来の星だ。米国のスポーツメディアESPNを通じて韓国プロ野球が全米で放送され、思いがけない「ショーケース」の舞台まで用意された。まだ試合数は少ないが、米国の野球関係者から高い評価を得ている。

 だが、2人の早期海外進出は暗礁に乗り上げた。ESPNは12日、野球の世界大会「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)大会関係者の話として、2021年に開催予定だったWBCは新型コロナウイルス感染症の影響で延期される見通しだと報じた。匿名を希望する大会関係者は「WBCは優先順位から見て急がれる大会ではない。2023年までは見られないだろう」と語った。2006年に初めて開催されたWBCは2009年の第2回大会から4年ごとに行われている。

 選手たちにとって、WBCのような国際大会は海外進出を早めるチャンスだ。韓国野球委員会(KBO)の規定上、韓国代表として出場するには、実際の一軍登録日数のほか、「ボーナス日数」を獲得することができるからだ。五輪とWBCは優勝で60ポイント、準優勝で40ポイント、3位(WBCはベスト4)で30ポイントなどが与えられる。1ポイントは登録日数1日として認められる。昨年11月の野球の世界大会「プレミア12」で準優勝した韓国代表チームの選手たちは、準優勝の30ポイントに五輪出場確定の特別報酬30ポイントを加えて、合計60日の登録日数を得た。

 WBCが2023年以降に延期されることになれば、金河成の米国進出に影響がでる可能性がある。早くも米大リーグ進出が取りざたされている金河成は、今季終了後にポスティング・システムを通じて米国の舞台に挑むと宣言した。もしこれが不発に終わったら、フリーエージェント(FA)で海外進出を狙わなければならない。

 キウムによると、金河成の一軍登録日数は昨シーズン終了時点で6年と70日だ。一軍登録日数145日以上の場合、1年として認められる。つまり、来年に持ち越された東京五輪とWBCで75ポイント以上を獲得すれば、2021年のシーズン後、FA資格(高卒の場合9年)を満たせる。しかし、WBCが先送りされれば、少なくとも2022年のシーズン後にならないと不可能だ。

 WBC延期は李政厚にとってもありがたくないニュースだ。今年プロ4年目の李政厚は、2023年シーズンまでの7シーズンを満たせば、ポスティング・システムで海外早期進出が可能だが、ポイントをさらに増やせば、これを1年早めることもできる。李政厚は五輪やWBCのほか、2022年のアジア大会もあり、ポイントをためるチャンスが金河成より多い。

キム・サンユン記者
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