米大使館前で反米デモ隊とユーチューバーが衝突…ハリス大使、積極対応した韓国警察に「感謝」

14日に事件、翌日にツイッターでメッセージ

　14日に駐韓米国大使館前で、反米団体のデモ隊と、あるユーチューバーとの間にもめごとが起き、警察や対テロ要員まで緊急出動していたことが分かった。ハリー・ハリス駐韓米国大使は事件翌日の15日、韓国警察に「感謝する」というメッセージをツイッターに載せた。

　鍾路警察署によると、民衆民主党と関連がある反米団体が14日午後1時30分ごろ、ソウル市鍾路区の米国大使館正門前およそ10メートルのところで、在韓米軍撤収を主張するプラカードを持ってデモを行った。この時、その前方を通り過ぎたユーチューバーのA氏が「なぜこんなまねをするんだ」とののしり、双方の間でけんかが起きた。米大使館の外郭で警戒勤務に立っていた警察の隊員や一部対テロ要員が現場に出動した。この過程で、ユーチューバーのA氏は警察に連行された。大使館は万一の事態に備え、大使館周辺への爆発物の設置など特異事項がないかどうか、現場点検まで行ったという。

　昨年10月に反米団体が米大使公邸乱入事件を起こした後、米大使館の保安当局は一部反米・親北団体の過激な行為を懸念してきた。

　ハリス駐韓米国大使は15日、韓国警察に対し「感謝する」という立場を明らかにした。ただし、前日の事件には言及しなかった。

　ハリス大使はツイッターに「米国において、きょうは警察の追悼日で、今週は警察週間」だとして、「（米国務省外交保安局、麻薬取締局などや）われわれの韓国の同僚である警察庁、ソウル・釜山地方警察庁などの全ての法執行官に感謝いたします」と書き込んだ。ハリス大使は昨年の米大使館乱入事件のときも、「デモ隊関連対処をきちんとしてくれた大使館警備隊とソウル地方警察庁に感謝のあいさつを申し上げる」と、ツイッターにメッセージをアップしていた。