ビル・ゲイツ財団、SKバイオのコロナワクチン開発支援

 SKグループのワクチン開発子会社、SKバイオサイエンスは18日、米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏の財団「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」から新型コロナウイルスのワクチン抗原を開発するための研究開発費として、360万ドル(約3億8700万円)の支援を受けると発表した。SKバイオサイエンスは世界的な官民連携でワクチン開発に取り組む感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)と支援金活用について協議を行う予定だ。

 新型コロナウイルスのワクチン開発が急がれる中、ワクチン開発に必要となる最適な抗原構造はまだ究明されていない。SKバイオサイエンスは米国の世界的な抗原設計研究所と協力し、ゲイツ財団の支援金を活用しながら、ワクチン開発に取り組む。SKバイオサイエンスは現在保有するワクチン開発技術3件を適用し、多数のワクチン候補物質を発掘することにしている。

 これとは別にSKバイオサイエンスは韓国国内で政府支援を受け、独自の新型コロナウイルスワクチンの開発も進めている。9月にも臨床試験を開始したい構えだ。

 SKバイオサイエンスの安宰ヨン(アン・ジェヨン)代表は「小児腸炎ワクチンと腸チフスワクチンに続き、ゲイツ財団と手を結ぶことになった。技術力を認められた以上、コロナワクチンの開発に最善を尽くしたい」と述べた。

ユ・ジハン記者
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