ニートがコロナより怖い…韓国20代、仕事を求めて海外へ

政府の「グローバル就職大典」に採用予定人員の3倍が殺到
「国内の就職難があまりにひどく、むしろ海外就職の門をたたいた方が」

 今年の面接に合格したとしても、そのほとんどは入社できるのは来年以降だ。コロナなどの理由でほとんどの企業が入社日程を来年以降に先送りしたからだ。博覧会の関係者は「昨年合格した若者たちも半数以上がコロナのせいでまだ入社できずに待機している」とした上で「依然として海外就職を希望する若者が多く、採用予定人員の3倍以上も参加申し込みがあった」と話した。

 国内で就職口が見つからず海外就職に目を向ける若者たちが増え、海外就職は毎年増加している。産業人力公団が把握している海外での就職者数は、2015年の2903人から昨年には6816人へと2倍以上に増えた。昨年の場合、ITなど専門分野で就職した人が2362人で最も多かった。

■「コロナよりも就職の方が心配」

 博覧会で会った就職準備生たちは「外国のコロナも心配だが、自分にとっては目先の就職の方が重要だ」と話した。日本のIT企業の面接を受けたシンさん(26)は「韓国では、どんなにスペックを高く積んでも大企業や公企業への就職は空の星を取るくらい難しい」として「希望条件を下げれば中小企業にはなんとか就職できるが、むしろ日本でもっといい条件の仕事を探せると思う」と話した。

 新型コロナ感染拡大による雇用ショックは、若者層が最も大きな打撃を受けている。今年4月の体感失業率を意味する若者層の「拡張失業率」は26.6%で、統計が作成された2015年以来の最高値を記録した。アルバイトなどはしているものの、4人に1人が実際には失業状態という意味だ。

チェ・ウォンウ記者

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