【朝鮮日報社説】「国会議員尹美香」「韓明淑無罪」…できないことがない政権

 李容洙さんは慰安婦運動のシンボルとも言える人物だ。その李容洙さんが「30年にわたりだまされ続けた」と叫んでいるのに、慰安婦被害者を誰よりも支えるとして「被害者が重要だ」と口にしてきた現政権の関係者らは突然顔を背けた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「事実関係を解明し、厳重に処断せよ」と指示するどころか、沈黙を守ることで尹議員を擁護している。文大統領は機務司(機務司令部、かつての軍情報部隊)戒厳文書事件、キム・ハクウィ元法務部(省に相当)次官を巡る事件、チャン・ジャヨンさん事件、バーニングサン事件などでは特別捜査の指示まで下していた。与党勢力の支持者らは李容洙さんを「親日派」「土着倭寇(わこう)」などと逆に攻撃している。彼らにとって重要なのは慰安婦被害者ではなく、慰安婦を利用してきた自分たち運動圏(左派学生運動)の方だ。

 国民の大多数は「尹美香は議員になる資格はない」と考えている。それでも与党勢力は尹議員を擁護している。与党は「韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相は無罪」とも言い始め、これをやめようとしない。有罪を立証する物的証拠が確実に存在し、大法院(最高裁に相当)でも満場一致で判決が下された裁判を今になってひっくり返そうとしている。無能、失政、不正、不法を重ねても、国民の大多数が選挙で手を上げたので、今や「できないことはない」と考え暴走を始めたのだ。

【まとめ】尹美香氏をめぐる疑惑と釈明

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