「金福童の希望」で2億ウォン違法募金、尹美香夫妻・補佐陣が主導していた

代表・運営スタッフ「尹グループ」が引き受ける

 韓国与党・共に民主党の尹美香(ユン・ミヒャン)議員とその周辺の人々が、非営利民間団体「金福童(キム・ボクトン)の希望」の違法募金を主導していたことが11日、明らかになった。「金福童の希望」運営委員に尹議員、尹議員の夫、尹議員の補佐陣(補佐官・秘書官)らが多数、名を連ねていたのだ。「金福童の希望」側は先月、寄付金品募集登録をしないまま支援金を募ってきたことを認めたが、1カ月経っても行政安全部とソウル市に募集・使用計画書を提出していない。

 野党・未来統合党の郭尚道(クァク・サンド)議員室によると、違法募金を主導した「金福童の希望」共同代表・運営委員には尹議員夫婦・補佐陣のほか、先日死亡した慰安婦生活施設「平和の我が家」の所長、慰安婦を象徴する「平和の少女」像の彫刻家、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)理事、1人メディア「メディア・モング」などが含まれていた。尹議員をはじめとする「金福童の希望」運営スタッフは、国民銀行に2口座を開設して支援金を集め、昨年の寄付金収入は約2億2000万ウォン(約1900万円)と発表した。

 この「尹美香グループ」は尹議員の夫が運営する水原市民新聞やソーシャル・メディア(SNS)などで個人口座への寄付金募金を促してきた。尹議員は2013年、水原市民新聞の「市民記者」として書いた記事で、自身の国民銀行個人口座(預金者名義:尹美香)番号を知らせ、「統一ニュース」のチョという記者は昨年、「(慰安婦被害者で故人の)金福童さんの名前で行われる寄付活動で市民の参加を募っている」として、尹議員の別の国民銀行個人口座番号を記事に載せた。個人口座で募金を促したチョ記者は先日、尹議員室の4級補佐官として採用された。

 現行の寄付金品法は、1000万ウォン(約88万円)以上の寄付金品を募集しようとする個人・団体が行政安全部長官や広域自治団体長に募集・使用計画書を提出しない場合、3年以下の懲役、または3000万ウォン(約270万円)以下の罰金に処するよう規定している。郭議員は「私的組織同然の『金福童の希望』での募金活動は明らかに違法なので、司法処理は避けられない」と述べた。

キム・ヒョンウォン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい