【コラム】金正恩が恐れる大統領、金与正があざ笑う大統領

北朝鮮の核廃棄・人権に手も付けられず、終戦・制裁緩和を代弁したのに事務所爆破で金与正の嘲笑

 文政権が発足した2017年5月9日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「韓国は月光時代に入る」と書いた。大韓民国新政権の韓半島政策を、(金大中〈キム・デジュン〉・盧 武鉉〈ノ・ムヒョン〉大統領時代の)太陽政策と、文大統領の姓(moon)を合わせて「月光(moonshine)政策」と呼んだものだ。月は自ら光を発することができず、太陽の光を反射する。文政権は金正恩の希望に応じて、大韓民国と国際社会の変化を推進した。文政権の韓半島平和プロセスは大韓民国の対北朝鮮政策ではなかった。金正恩の対南・対米工作の下請けサービスだった。韓半島専門家らが文大統領のことを金正恩の首席報道官あるいは代理人と呼ぶようになったのもそのためだ。月光政権は「金正恩太陽光」を投影しようとすさまじく努力したが、「北朝鮮の核容認、制裁解除」という注文契約を完遂できなかった。だから嫌がらせをされているのだ。

 文大統領はまだ大統領選挙候補で、選挙まであと1カ月という2017年4月10日、フェイスブックに「文在寅は金正恩が最も恐れる大統領になるだろう」と書いた。金正恩は怖がって後ろに隠れ、妹が代わりに大統領をあざ笑い、嘲弄(ちょうろう)しているようだ。

金昌均(キム・チャンギュン)論説主幹

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